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日々ストレスを溜め続けるダナエの愚痴。 小説ともいえないほどのプチ妄想を適当にUPしていくブログ。 一言で言うと、王様の耳はロバのみみーっ!ってことです。
 
 ROプレイヤー鋼錬を往くについて


 サイトのMENUページにログへのリンクを張りました。
 初めていらっしゃった方、久しぶりにおいでの方はそちらへどうぞ。
 
 なお裏設定等については残念ながら上記のページには残しておりません。
 本編読了後に興味をお持ちになられた方は、当ブログ内にありますカテゴリ「ROプレイヤー鋼錬を往く プチネタ」をご参照くださいませ。

 また、本編作成後の後書き等は更新直後の記事にありますので、お手数ですがこちらでご覧いただければと思います。

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 『リリム』の死体は輪郭から徐々に光へと変わり、最期は空気に解けるように霧散した。
 髪の一筋、血の一滴、ホームや階段に点々と落ちていた血痕さえ影も形もなく消えている。
 下りてきた時には動きが重くなるほどに感じていたマグネタイトの圧力も、今は少しばかり息苦しいといった程度で、それも時間が経つにつれ薄れつつあった。

 そうして、あとには何も残らない。

 消えゆく死体を沈黙のうちに見送った静雄は、虚脱感に身を任せその場にしゃがみ込んだ。
 膝を折り、深々と息を吐きながら頭を垂れる。両膝の上に置いた手が今になって震えはじめていた。
 数メートル先では桐子が彼女の悪魔に何がしかの指示を出しているようだが、そちらに顔を向けるだけの気力もわいてこない。
 立つことも声を出すこともできず、じっと俯いてコンクリートの足元を見つめながら、静雄はつい先ほど目の前を通り過ぎていった一連の出来事を思い返した。

 人の姿をして、人を愛して、人のように狂った悪魔。
 その悪魔が人間に殺される一部始終。
 自覚してしまった自分の傲慢と無力さ。
 横で一緒に見ていたクソ野郎のイカれっぷり。
 無残であっけない悪魔の死に際。

 どれかひとつでも持て余すような衝撃が渾然一体となって襲い掛かってきたのだ。静雄の処理能力は既に限界を超えていた。
 今は受け止めるのが精一杯だ。咀嚼し、飲み込み、消化するのは明日以降の自分に任せよう。
 やっと終わった。疲れた。怖かった。今はそれだけでいい。
 何かを深く考えたりなど、とてもできるような状態ではない。
 
 「怖かった……」

 しみじみと呟く。

 魔法や銃といった物理的な危険よりも、悪魔やサマナーのように感覚に働きかける脅威よりも、静雄にとっては『リリム』の激情こそが恐ろしかった。
 半狂乱どころか完全に狂気に陥った女を前にして動揺せずにいられるほど、静雄は人生経験を積んでいない。
 テレビや映画のような画面越しではない、生々しい感情の爆発。
 健気を通り越して恐怖を感じる、病的なまでの執着。
 何より、『リリム』の狂気が齎す言動の異様さが、これでもかとばかりに静雄を圧倒した。

 激しい攻撃を加えている時も、桐子の銃弾を受けた時も、背後から槍に穿たれた時さえ、彼女の目には愛する男しか映ってはいなかった。
 文字通り己の全てをなげうち、世界さえも捧げる盲目の愛だ。
 この年になれば色恋が甘く優しいだけのものではないことくらい知っているが、あれが恋愛の行きつく先かと思うと心が暗くなってくる。
 あんなふうになるのは悪魔だけ、とは言い切れない。
 臨也のやたらと自信に満ちた振る舞いからして、多分人間にもああいう女はいるんだろう。
 まだ色々と処理が追いつかないものの、今の時点で言えることはただ一つ。

 悪魔も人間も関係なく、女は怖い。

 そこだけ納得して他の事を全て棚上げすると、静雄は気合を入れて立ち上がった。
 『リリム』が死んだとはいってもここはまだ異界で、上の方では悪魔がうろうろしているはずだ。長居したい場所ではない。
 移動のために桐子の姿を探そうと顔を上げかけ、そういえば、とそのまま頭を階段の方へ巡らせた。
 先ほどしでかした臨也が、今はずいぶんと静かだ。
 
 視界の端に捉えた臨也は、壁に寄りかかったまま『リリム』が消えた階段をじっと見つめていた。
 震えや冷汗は収まったようだが、顔色はいまだに戻っていない。
 『リリム』自身から発せられる圧力がなくなっても、辺りを漂う高濃度のマグネタイトが回復を妨げているのだろう。
 悪魔を追い詰めていた時の青褪めてなおいきいきとしていた表情はそこになく、心ここに非ずといった横顔には疲労の影が色濃い。
 憂いを帯びた面差しは外見だけなら病を患うサナトリウムの美少年さながらで、他者の、とりわけ異性の同情を誘う風情だ。
 しかし残念ながら、ここにいるのは彼に対して負の感情を持つものだけである。
  
  (コイツ、絶対ろくなこと考えてねえな)

 静雄は胡乱なものを見る目つきで臨也を眺めた。
 どんな状態だろうが絶対に信用も油断もしてはいけないのが折原臨也という男だ。
 例え具合が悪かったとしても、よしんば死にかけていようとも、頭の中でどんな悪事を企んでいるかわからない。
 何度も被害にあった経験がある静雄としては、むしろ弱っているうちに追い打ちをかけるべきだと思う。
 今なら目撃者は1人しかいない。
 始末とまではいかなくとも弱みの一つや二つや三つや四つ握るくらいのことは許されるはずだ。

 そう、この異界にいるうちに……

 「お待たせしました」
 
 具体的な方法を模索しはじめた不穏な思考を、静かな声が断ち切った。
 疲れを感じさせない確かな足取りで、桐子が歩み寄ってくる。
 後始末はひととおり終わったのか、『リリム』にとどめをさした白い騎士の姿はなく、背後にはすっかり見慣れたカボチャのお化けと、静雄と臨也のお守りを命じられていた平たい犬のような悪魔が浮いていた。
 いつの間にか抱えていた大きな銃も消え、代わりに何か棒のようなものを携えている。

 「ああ、いや、全然。俺もアレもこのザマだし……」

 そう返しながら、桐子が持っているものの正体に気が付いた静雄は目を泳がせた。
 あの棒には、とても心当たりがある。

 「これ、お返ししますね」

 目前で足を止めた桐子がすっと差し出した棒状の物体は、静雄が『リリム』に投げつけた工具だった。
 黙って受け取れば、ずしりと重みが手にかかる。
 やらかしてしまった失敗の重さだ。怒られも叱られもしないせいで、より一層心苦しい。
 静雄は罪悪感に耐えられず深々と頭を下げた。

 「その……横槍入れて、すまなかった。止められてたのに」

 反省の色が濃い素直な謝罪に、桐子が苦笑いを浮かべる。

 「いろいろと言いたいこともありますが、それはここを出てからにしましょう」

 緩む目元にも、労わるような声音にも、女悪魔に向けたような敵意は含まれて居ない。
 当たり前のことに安堵して、静雄はもう一度詫び言を繰り返した。
 なんだか駅に入ってから謝ってばかりのような気がする。
 
 「悪かった。もう二度としない……ように…がんばる……」

 言葉を重ねるたびに自信を無くしていく静雄に、桐子は笑みを深くして頷く。
 じわりと何かが滲むような笑顔だった。 
 
 「ええ、是非、頑張ってください。折原さんは歩けますか?」

 是非、の部分に力を入れて言い聞かせ、そのままの笑顔で臨也に確認する。

 「なんとかね」

 のろのろと年寄じみた動きで臨也が壁から離れた。
 長い階段を上るにはいささか不安を感じさせる動きだ。
 しかし桐子は躊躇いなく階段に足をかけた。

 「歩けるなら行きましょう。休むにしても、せめて駅は出ておきたい」

 振り返りもせずにかけられる言葉は、敵を倒したというのにどこか不穏だ。
 ゆっくりと、一段ごとに足元を確かめるようにして臨也が上りだし、静雄が黙ってそれを追い越した。
 手を貸しはしないが置いていくつもりもないのだろう。早く出たいといいながらも、桐子は臨也を急かすでもなく速度を落として歩を進めている。
 ジャックランタンは桐子の傍に。鏡のイヌガミは臨也のさらに後方へ。
 来た時と同じ位置取りで、行動は一番足の遅い人間に合わせられている。
 黙々と、しかし限りなくローペースで階段を上りながら、手持ち無沙汰に周りを見渡していた静雄は、下りる時には鬱陶しいほど纏わり着いてきた視線がなくなっていることに気が付いた。
 
 「なんか、静かだな」

 「主が死んだから逃げたんでしょう。沈む船から鼠が逃げるようなものですよ」

 思わず漏れた言葉に、桐子が答える。
 
 「それ、駅を、早く、出たいっ、てのと、関係、ある?」

 問いを発したのは臨也だった。
 息を乱しながらも一歩ごとに言葉を重ねる好奇心は、いっそ見上げたものである。
 その無駄な根性に感心とも呆れともつかない溜息をつきつつ、桐子は口を開いた。 

 「自然発生した異界と違って、悪魔に造られた異界は基本的に脆いんです。
  異界を維持し中心となっている悪魔が死ねば、たいていの場合その異界は崩壊します。
  ここは元々自然発生型の『異界池袋駅』でしたが、『リリム』が盛大に弄りましたから……」

 「元の、異界、池袋も、消える?」

 途切れ途切れに聞き返した臨也の言葉に首を振る。 

 「おそらく消滅はしないでしょう。異界池袋駅は安定してましたから。
  ただ、元の形に戻るとしても、どういった過程を辿るのかが分かりません」

 一度崩れてから再構築されるかもしれないし、空間が歪んで元に戻るかもしれない。
 あっという間に元に戻るのか、長い時間がかかるのか、その検討もつかないのだ。
 桐子より鋭い感覚の持ち主や、豊富な知識がある人間ならば、そのあたりも判断できるのだろうが。

 「私に分かるのは、崩壊まではまだ余裕がありそうってことくらいです」

 「ここが壊れたら、中にいる悪魔とか大丈夫なのか?」

 「さて。あまり大丈夫じゃない気はしますね」

 悪魔が逃げているところから察するに。

 「なるほど。沈む、船、ね」

 臨也が口の端を歪めた。

 「崩壊する異界から生還したって話はたまに聞きますが、噂話は語る口があればこそです」
 
 その噂だって全てが真実とは限らない。
 死人に口なし。生きて帰れなかった人間がどれほどの数にのぼるのか、誰も知らない。
 入手できる情報は氷山の一角だ。水面下の全体像ははたしてどれほどのものか。

 「しかも、運よく生きて異界を出られたとしても、元いた所へ帰れるとは限らない」
 
 異界から出たら想定と違う場所だった、というのは、この業界ではよくあるトラブルの一つだ。
 頻繁に、とまではいかないが、桐子はもちろん同業の知人達も多かれ少なかれ遭遇した経験がある。
 短ければ数メートル、長距離ともなると県をいくつか跨ぐほどに生じるズレは、世界間の接続不良のようなものだ。
 空間や次元を異にする場所へ出入りするにあたって、避けては通れない危険である。
 
 それを踏まえて。
 逃げ遅れて異界の崩壊に巻き込まれた場合、このトラブルの規模は拡大する。
 伝え聞いた話のうち桐子が覚えているものだけでも、どこぞの山の山頂に放りだされたとか、言葉もろくに通じない外国だったとか、地平線の見える無人の荒野とか、視界に島影一つない絶海の孤島だとか、よく戻って来ることができたなと感心するようなラインナップだった。
 唐突にはじまるエクストリーム帰宅の出発地は本当に運頼みで、帰路の途中で倒れる者がいるのも納得の壮絶さである。
 酷い時は時間にまでズレが生じるらしく、不運な誰かはリアル浦島太郎の気分を味わう羽目になったとかならないとか。
 
 「流れてくる噂の真偽は不明ですが、危険だけは明らかです」

 自分の身で確かめる気にはなれませんね、と桐子は話を結んだ。 

 「もしかして俺達、すごくヤバイ状況なのか?」

 桐子の中でまとも枠に分類された静雄が、改めて不安そうに辺りを見回す。
 そこにあるのは静まり返って無機質な駅の構内と、今は何の気配も感じられない駅の階段だけだ。
 静雄にとっては来た時と同じ光景にしか見えないが、専門家の目から見れば、崩壊の前兆が見て取れるのだろうか。   
 
 「ヤバイ場所にはいますけど、状況はそこまで切迫していないから大丈夫ですよ。
  MAGの濃度もそう変わっていないし、ゆっくり歩いても崩壊前に外へ出られます」

 階段の一番上に立った桐子が振り向く。
 横を飛んでいたジャックランタンが、その動きに合わせて宙を滑りターンした。
 見下ろす桐子と仰ぎ見る静雄の視線が、僅かな間交差する。

 その瞬間、静雄は小さく息を呑んだ。
 
 桐子と目が合ったその時から、突然感覚が鋭くなった。
 直感。本能。第六感。
 呼び方は何でもかまわないが、理屈ではない何かが、『こいつはお前より強い』と警鐘を鳴らす。
 彼女が従える悪魔をやけに大きく感じる。マグネタイトの存在がはっきりと分かる。
 ようやくピントが合ったように。はじめて世界を見たように。
 今まで存在にすら気付いていなかった薄布を、突然取り払ったかのごとき覚醒感。
 鮮やかを通り越して生々しいほどに世界を感じる。

 「まあ、用心するのは悪いことではないと思いますよ」

 2人を見下ろす中原桐子は、どこにでもいるような少女に見えた。

 身長はそう高くない。
 細身の肢体はいかにも敏捷そうではあるが、力とは無縁に見える。
 顔立ちは整っているものの、それを目立たせないほどに存在感が薄い。
 落ち着いた雰囲気と、立ち振る舞いが相まって、一言で表すなら、地味な女の子だ。

 けれども。

 池袋に溢れる女子高生に埋没しそうな彼女は、悪魔がどこに潜んでいるかも分からない、いつ崩壊するかも知れない異界を、涼しい顔で闊歩する。
 学校帰りに駅の周辺で買い物でもするかのように。鞄の代わりに銃を持ち。友達のように悪魔を連れて。
 
 中原桐子がそうあることができる理由を、静雄は今はっきりと理解した。
 どれくらい、という物差しは知らないが、少なくとも『すごく強い』ということだけは分かる。

 「悪魔も異界も、危険なものですから」
 
 この場においてもっとも危険な人物は、静雄の変化を知ってか知らずか、穏やかに微笑んだ。    


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【2018/10/01 02:29】 | 女神転生
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サムライ
お久しぶりです。久しぶりに来たら昨日更新していてタイミングに驚きました!
臨也は企むことが本能だからね、シズちゃんの警戒は仕方ないね…
このサマナーちゃん異界を闊歩する程度には強いのが分かるシズちゃん野生動物かな?

このサイトはピクシブやハーメルンなどに移動する予定とかはありますか?

承認待ちコメント
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お久しぶりの近況報告をいたします。

生きてます。
色々とお待たせしてしまって申し訳ありません。
とりあえず、現在はメガテンをこねくり回しているところです。
次の更新はメガテンですが、進捗は6割くらいです。

1月……いや、2月にはなんとか……。
短くても分割して、更新を早くしたほうが喜ばれるのでは……。
……が、頑張ります。

とりあえず皆様、よいお年を。


【2017/12/31 23:25】 | 日記
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ゆっくりで大丈夫ですよー。何年かかってもいいので完結楽しみにしてます。

お待ちしておりました!
匿名
こちらへの書き込みは初めてさせていただきます。数年前よりサイトを拝見させていただいている者です。
時間を置いての巡回となってしまったため気付くのが遅くなってしまいましたが、こうして近況の報告を見ることが出来、とても嬉しいです。
お忙しい中で時間を捻出して作られた作品を読ませていただいていること、大変ありがたく思っております。
こちらのハボック主も、今書き進めておられるメガテン×デュラのSSも大好きですのでまったり読み返しつつ、いつまでもお待ちできる所存です。
まだまだ風も冷たく、インフルエンザなども流行しております故、無理はなさらずダナエ様のお時間がとれる際にゆっくり書き進めていただければ嬉しいです。
乱文失礼いたしました。何かと慌ただしい時期ではありまずが、ご自愛下さい。


aris
arisです。
お疲れ様です。
久方ぶりに来訪してみれば、鋼の中のお兄さんが更新していて感動いたしました。
一見ふてぶてしい猫のように見えるのに内心ではきっとテンパっている小心者のお兄さんおみてほっこり。
そしてソウルストライクが効くというのは戦闘時間に対する多大な時間短縮につながるなぁ…と思いつつ最初らへん、イシュバール時代からの登場している攻撃魔法にこのような展開を見せるなんて・・・っ!?と驚いています。

すいませんすいません
ダナエ
皆様暖かいお言葉とご感想を、本当にありがとうございます。
毎回伏し拝むような気持ちで読ませていただいております。

更新のたびに散々お待たせしてしまって、本当に申し訳ありません。
今回は有言不実行にもほどがありました。
とりあえず女神転生×デュラララを先に完結させたいと思います。
頑張ります。

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 誤字脱字報告歓迎です。
 見直しが不安・・・・・・。

 『リリム』は無傷だった。

 豊かな髪は血に塗れ、あちこち煤けてはいたものの、肌には傷跡一つ残っていない。
 ジャックランタンの魔法による火傷はもちろん、額に空いたはずの風穴も既に消えている。
 その身を穿った銃弾の名残としてレオタードの腹部には大きな穴が空いていたが、穴の下には白く滑らかな皮膚が覗くばかりだ。

 普通のリリムであればもう何度も死んでいるはずの傷を、『リリム』は修復し続けている。
 戦闘中に回復魔法を唱えた様子はないので、魔力かMAGにものを言わせて力任せに治しているのだろう。
 正気を失いながらも無理な回復を繰り返すのは、おそらく彼女が『リリム』のままでいようとするのと同じ理由だ。

 素の再生能力が高いわけでもない魔法特化の悪魔が、魔法や技能によらず自分の身体を再生するには相応のコストがかかる。
 その支払い元はまず間違いなく魔力、あるいはマグネタイトだ。
 『リリム』の魔力がいくら多かろうが、MAGを大量に溜め込んでいようが、それは決して無限ではない。
 魔力が底をつけば最大の攻撃手段を失い、MAGが不足すれば異界どころか自分という存在の維持さえ危くなる。

 それでも彼女は躊躇わない。

 種族を逸脱する力を得てもリリムの殻を被り、傷つくたびに存在をすり減らして外側を取り繕う。
 別れたあの日のままの姿で、愛する人と再会する。
 そのためなら我が身を喰らおうとも構わない。
 全ての矛盾や不都合から目を瞑り耳を塞いだ『リリム』は、愛ゆえに盲目となったまま、自ら破滅に向かってひた走っていた。
 


 「しぶとい」
 
 桐子は苛立ちと賞賛が入り混じった呻き声を漏らした。

 つい先ほど『リリム』に負わせた銃傷が跡形もなく消えている。
 避けたばかりの電撃魔法は、発動回数2桁を超えても大魔法の威力を保ったままだ。
 変異しているにせよ元はリリムだろうに、呆れた魔力量だった。

 「回復前に畳み込めば、なんとかなりそうだけど…」

 戦闘は桐子が優位のまま続いている。
 ただし進行は遅々として、いつ終わるのか予想もつかない。
 
 ジャックランタンは雷撃魔法の追い打ちを喰らって行動不能継続中。
 現状は桐子一人で『リリム』を相手にしているようなものだ。
 倒れた仲魔を庇い一般人を気にしながらの立ち回りでは、回避のたびに余計な神経を使う。
 撃っては治され撃っては治され、削っているという確信があっても、成果が目に見えないのは地味に辛い。
 いずれは『リリム』の限界がくるだろうが、その前に桐子の集中力が切れそうだ。
    
 一撃が欲しい。
 『リリム』の回復が追い付かないくらいの大打撃が。 
 
 戦闘前に仲魔をもう一体召喚しておかなかったことを、桐子は改めて後悔していた。
 あるいは、戦闘開始後にでも電撃耐性持ちの悪魔とジャック・ランタンを交代させておくべきだったか。
 采配ミスを反省しつつポケットからCOMPを取り出す。
 
 召喚中はどうしても足が止まるので、一発喰らうのは覚悟しなければならない。
 相手の攻撃が範囲魔法でなければ避けようもあるのだが、こればかりは運というものだ。
 せめて幾ばくかの距離を稼ごうと、敵を刺激しないよう静かに後ろへ下がる。
 片手で銃を構え続けながら、幾度となく繰り返した動作を指がなぞった。

 喚び出す仲魔は既に決まっている。 
 最初に考えた条件からはいささか外れるが、それでもこの局面で活躍できる悪魔だ。

 物理攻撃が得意で、こちらの指示に無条件で従うくらいに忠誠心が高い。
 『リリム』の弱点と思しき衝撃相性の攻撃と、味方に利する補助魔法を持っている。
 唯一にして最大の問題は精神抵抗の低さだろうか。
 まあそれでも簡単に落ちはしないはずだ。彼は悪魔としての格も練度も高い。
 その変わり消費されるマグネタイトも相応であるのだが。
 
 何かを察したのか、凶相の『リリム』が追いすがり、攻撃魔法の予備動作に入った。
 細くしなやかな腕に淡い光が宿る。
 放たれるのはマハジオか、ジオンガか、はたまたメギドか。

 これは喰らうな。

 桐子は冷静に自分と敵の距離を測った。
 逃げた分だけ距離を詰められたため、恐らくはまだ魔法の射程に引っかかっている。
 召喚に必要な最後の操作をなんとか終わらせ、雷撃魔法の痛みに耐えるべく身構える。
 
 視線は逸らさず『リリム』の動きを追いかけ、
 
 「えっ」

 そこで目に飛び込んできたものに、思わず間抜けな声を上げた。

 ゴッ、と重たげな衝突音がして、後ろから突き飛ばされたように『リリム』が傾く。
 よほどの衝撃であったのか、『リリム』は踏みとどまることもできず前のめりに倒れこみ、コンクリートに両手と両膝を打ち付けた。 辛うじて顔面直撃は回避しているが、人間であれば骨の異常を心配するくらいの勢いだ。
 派手な転倒に呆気にとられた桐子は、慌てて彼女を転ばせた原因に目を向けた。
 
 『リリム』の頭部を強襲し、痛打を与えて跳ね返ったのは、鈍い光を放つ工具だった。
 黒光りする釘抜きが、ホームに落ちて軽く跳ね、幾たびか転がってから階段近くで止まる。
 そこにあるだけで異様な圧力を放つ工具は桐子が与えたものだ。あの強烈さは見間違いようがない。
 誰が投げたのかは問うまでもなかった。
 
 階段をちょうど降り切ったところで、静雄が呆然とした顔でこちらを見ている。
 中途半端な前傾姿勢。前方斜め下へと伸びきった片手。
 完全に何かを投げ切った後の体勢だ。

 「……あっ」

 深く考えずとも一目ですべてを察することができた。

 桐子が窮地に立ったのを見て、思わず手が出てしまったのだろう。
 怒られると思ったのか、静雄は今更ながらに気まずげな表情で視線を逸らした。
 護衛を命じた鏡のイヌガミはといえば、静雄の斜め前で8の字を描くようにうねっている。
 静雄の攻撃を阻害せず、いつでも盾になれる位置だ。
 そういえばイヌガミには2人の護衛を命じたが、2人からの手出しを防ぐようにとは命じていなかった。

 つまり、鏡のイヌガミは悪くない。
 悪いのは言うことを聞かなかった静雄だ。

 (平和島さん、後で説教!)

 桐子は溢れそうになった文句を喉元でとどめ、銃を構えた。
 召喚の光は既に収まりつつあり、喚びだした仲魔は視界の端で得物を構えている。 
 発動しかけていた魔法は霧散し、敵はまだ立ち上がりきっていない。
 不本意ながら千載一遇のチャンス到来だ。

 目標は『リリム』の頭部。銃口が狙いを定める。
 しかし、銃弾が放たれる前に、ここで二度目の横やりが入った。

 
 「ここに来る前に、駅前でサマナーらしき男性を見かけたんだ」


 遮ったのは若い男の声だ。

 言葉の意味を理解してか、『リリム』が動きを止めた。
 撃ちそびれた桐子が目を見開き、驚いた静雄が振り返る。
 視線の先では、相変わらず顔色を失ったままの折原臨也が満面の笑みを浮かべていた。

 臨也の体調が思わしくないことは傍目にも明らかだった。
 『リリム』と遜色がないほどに白くなった顔と、暑くもないのに滲む冷や汗。
 壁に肩口から寄りかかり、一人では立つこともままならない。
 縋りつくようにして手摺を握りしめる両手は、寒気か熱のためか微かに震えている。

 そのくせ、笑顔には驚くほどに曇りがなかった。
 静雄に向ける嘲笑や、企みを抱えた意味深な笑みや、日頃の貼りつけたような薄ら笑いではない。
 心の底から湧き上がり溢れ出した喜びをまざまざと伝える衒いのない笑顔は、しかし今まさに悪魔と殺し合いをしているこの場においてはあまりにも場違いだった。
  
 折原臨也は笑いながら、心を籠めて悪魔に語りかける。

 「あれは君の『愛するあの人』だったかもしれない」
 
 俯いていた『リリム』が、顔を上げた。

 仕草だけは愛らしく、ゆっくりと首をかしげる血染めの美貌。
 狂気のためか異様なまでに輝く瞳が、折原臨也に焦点を結んだ。
 瞬きもせずに凝視する『リリム』の意識は、今や完全に臨也へ向けられている。
 
 桐子は唇を引き結び、敵に向けるものより険しい表情で声の主を睨みつけた。
 状況が許すなら今すぐ駆け寄って顔の形が変わるほどにぶん殴ってやりたい。
 
 今の言葉で、悪魔の注意は完全に臨也へ向いてしまった。
 臨也だけならば自業自得と割り切って『リリム』に攻撃を仕掛けるところだが、すぐ近くには平和島静雄がいる。
 手負いの『リリム』が臨也の方へ向かったら、静雄まで巻き添えをくらいかねない。
 そのあたりも織り込んで臨也が口を挟んだのかと思うと、ますます腹が立つ。
 徹頭徹尾邪魔でしかない男に歯軋りしながら、桐子は攻撃の機会を伺って銃把を握りしめた。

 折原臨也は、さらに言葉を重ねる。

 「君の前にいるサマナーより年上で、経験が豊富そうな男性だよ」

 サマナーという職業において中原桐子が若い部類であるということは、リャナンシーとのやり取りから推察できる。
 『リリム』の恋人という点から、『あの人』とやらがある程度以上の年齢であることも予想がつく。
 おそらくは『リリム』の外見年齢以上で、つまり桐子と同世代以上だろう。
 年上の男性でサマナーという物騒な仕事についているなら、たいていは桐子より頼りがいがありそうに見えるはずだ。

 「直接聞いたわけじゃないけど、誰かを探しているみたいだったな。
  暗い色の服を着ていて。そうそう、怪我をしているように見えた」

 今この場では確かめようのない、心を揺さぶるような単語が積み重なっていく。
 臨也を凝視する『リリム』。
 殺意の籠った視線を投げかける桐子。
 止めるに止めかねて困惑する静雄を置き去りにしたままで、折原臨也は、騙り続ける。

 「彼が君の待ち人かどうかは分からない。俺はその人の顔を知らないからね。
  でも、もしかしたら『あの人』かもしれない。確かめたいならすぐに行くべきだ」

 断片的な知識と推察を元にでっち上げた目撃談は、折原臨也にしては稚拙極まりなかった。
 受け取る側の想像力に頼った思わせぶりな言葉ばかりで、何一つ確証はない。
 なにより臨也は『リリム』にとって敵の仲間だ。その時点で信じるに値しない。

 「ここに来られない理由があるんじゃないか。
  誰かに追われていたら?怪我をして動けなかったら?君の助けを待っていたら?」 

 それでも語り口は揺ぎ無く、臨也の目には自信があった。
 悪魔のことは分からなくとも、恋で見境をなくした女には覚えがある。
 現実の否定。視野狭窄。思い込み。責任転嫁に八つ当たり。
 そういう女を口先一つで操るのは容易いことだった。軽く背中を押せば面白いように暴走する。
 後は方向を示すだけでいい。

 動かせるはずだ。
 悪魔に心があるならば。


 「迎えに行かなくていいのかい。君の愛する『あの人』を」


 臨也が更に何か言う前に、『リリム』は階段へ向かって足を踏み出した。

 躓くような一歩、二歩。
 歩幅は大きくなり、三歩目から駆け足に。
 向かってくる『リリム』に警戒した鏡のイヌガミが防御の魔法を唱えるが、一顧だにしない。
 四歩目で静雄とすれ違い、五歩で階段に足をかける。
 臨也は満ち足りた表情で一段飛ばしの六歩目を見守った。
 心が逸るあまりか、前にのめりすぎて足がもつれている。


 あの人を迎えに行く。
 来ないあの人を。
 来られないあの人を。
 早く、早く迎えに行かなくては。
 

 譫言のように『はやくはやく』と繰り返しながら、『リリム』は一心に地上をめざす。 
 その瞬間、彼女の目には愛する人の虚像しか映っていなかった。
 先ほどまで殺そうとしていた敵も眼中にない。
 
 一秒でも早く地上へ。あの人のところへ。
 
 そして飛ぶように次の足を踏み出した『リリム』の頭を、背後から銃弾が抉った。

 「アアアア゛ア゛ッ……!」

 弱点属性が付与された弾丸に穿たれ、『リリム』は悲鳴を上げて階段に膝をついた。
 苦痛に悶えて頭を抱えるが、傷口は早くも治癒が始まっている。
 数秒もすれば完治はせずとも動けるようになるだろう。
 近接ではなく魔法で攻撃するにはそれで充分だ。

 しかし、身を起こした『リリム』は桐子達を振り返りもせず、上階に向かって手を伸ばした。
 
 それが誤った選択であることは火を見るより明らかだ。
 闇雲に敵に背を向けるより、牽制も兼ねて反撃した方がよほど地上に近づける。
 そんなことさえ分からなくなるほど『リリム』は追い詰められていた。
 回避が困難な広範囲の大魔法も、厄介な属性無視の万能魔法も放つことなく、『リリム』は恋い慕う相手に一足でも近づこうともがくばかりだ。
 少女の姿もあいまって見苦しさよりも憐れみを誘うその背中を一瞥し、桐子は無言で傍らの影に目をやった。
 自らを召喚したサマナーに応えて、影のように佇んでいた仲魔が音もなく進み出る。


 それは人型の悪魔だった。

 西洋人の青年。年のころは二十代半ばほどか。
 騎士を思わせる白い甲冑と長いマントは現代社会においては異装であったが、それを除けば外見上は『リリム』やリャナンシー同様に人間との差異は見うけられない。
 ただし、容姿の美しさはやはり人の枠を逸していた。
 精悍と繊細が調和した白皙の美貌と、背の半ばまでを覆う射干玉の黒髪。
 眉目は極めて秀麗。丈高く鍛えられた体躯に見合いの見事な槍を携えている。

 「クーフーリン」 
 
 桐子が小さく名を呼んだ。
 冴え冴えとした青い瞳が『リリム』を見据えて瞬く。
 これが返事とばかりに、槍がくるりと反転した。
 
 跳躍。
 
 助走もなしにその場で踏み切った騎士は、疾風のごとく敵へと襲い掛かった。
 静雄の横を通り過ぎ、翻るマントが臨也を掠め、瞬く間に『リリム』へ迫る。
 目で追うことさえ難しい速度だ。人間離れした静雄にも同じ動きはできないだろう。
 構えた槍の鋭い切っ先が蛍光灯の光を弾き返す。
 
 長い髪を靡かせて、騎士は槍を振りかざした。
 青い双眸が燐光を放つ。

 『デスバウンド!』

 槍は過たず心臓を貫いた。
 背後から襲い掛かった鋭い穂先が『リリム』の細い体に沈む。
 人間であれば間違いなく致命傷だ。悪魔であっても即死級の深手である。
 治癒も追いつかないほどに強力な物理攻撃。
 これこそ桐子が求めた一撃だった。

 貫通した槍の先端から赤い雫がしたたり落ち、『リリム』の胸から流れる血と混ざりあってコンクリートに赤黒い染みを広げていく。
 叫びの代わりに血を吐いた赤い唇が、物言いたげにはくはくと開いては閉じた。 
 おとぎ話の登場人物もかくやという白い騎士が少女を串刺しにしている光景は、美しくも残酷な絵画のようだ。

 槍は無造作に引き抜かれ、『リリム』は濡れた音を立てて血溜まりの階段へ倒れこんだ。
 身体はそのまま1段2段滑り落ちて止まったが、溢れた血は更に下の段へと流れていく。
 『リリム』は身を起こすこともできないまま、細い腕を重たげに持ち上げた。
 指が階段の上段にかかり、『リリム』の唇が声もなく誰かの名前を形作る。
 傷は治りはじめていた。
 
 そして槍が再び振り下ろされる。

 無抵抗で這い蹲りろくに動けもしない敵などただの的でしかない。
 止めを刺すのは赤子の手を捻るようなもので、仕損じることなど万に一つもなかった。
 血の階段水路は水流を僅かに増し、弱々しくコンクリートを引っかいた指が力を失う。
 肩の震えが止まり、それきり『リリム』は動かなくなった。
 あまりにもあっけない、狂った悪魔の最期だった。
 
 静雄は顔を顰め唇を噛みしめながらも、その惨状から目を逸らさなかった。
 相変わらず具合の悪そうな臨也は、笑みこそ消したものの興味深そうに眺めている。
 桐子は黙って銃把を握る手に力を入れた。

 ほんの数秒、その場を沈黙が支配する。

 大きく息を吸って、吐いて、桐子は銃を片手に階段へと歩き出した。
 動けるようになったジャックランタンがふわふわと飛んできて後に続く。
 騎士は槍を一振りすると、動かない『リリム』をそのままに召喚者が近づいてくるのを待った。 
 階段につく前に、『リリム』の体がぼんやりと光り始める。
 『リリム』が保有していたマグネタイトの光だ。
 いくらかは桐子達に吸収され、残りは元々存在していた異界に溶けていくだろう。
 『リリム』によって維持されていた異界も、それに伴って消滅するはずだ。

 
 気が抜けたのかしゃがみこんでいる静雄や、壁に懐いている臨也を横目で見ながら、桐子は考える。


 折原臨也は、危険だ。

 タイミングと要不要の是非はともかく、折原臨也が取った『手段』については否定しない。
 対悪魔に限った話ではなく、虚言で敵を動揺させるのはよくある戦術だ。
 必要とあらば桐子も同じことをするだろう。
 ゆえに、手段は認める。
 
 そのうえで、以前にも増して折原臨也を警戒する。

 命の危険があるこの状況で、明らかに狂っている悪魔を口車に乗せる。
 それを思いついて実行した精神性と成功させた能力の組み合わせは、間違いなく危険物だ。
 本人がこちら側に興味を示しているのがまた良くない。
 この業界、人の生死どころか国や世界の滅亡までわりと身近なところに転がっているのだ。
 好奇心の赴くままに働く明晰な頭脳と抜きん出た実行力が何を齎すか、あまり想像したくない。

 「責任は、とらないといけないかなぁ」

 さて、あのサイコパス野郎をどう扱うべきか。 
 寄り添う仲魔たちをねぎらいつつ、桐子はなんとなく銃を握りなおした。


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【2017/09/01 03:47】 | 女神転生
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更新お待ちしておりました…!
原作のイメージを壊さないどころかますます魅力的な登場人物たちの描写に、いつもほれぼれしております(*>ω<*)
これからも楽しみにさせていただきますが、ダナエさまのご無理のないペースで更新していただければ幸いです。


まる
1月以降更新ページに記載がなかったので続きはないんだろうなと思っていたら9月に更新されていたのですね…!
リリム戦はなんとか無事に終わったものの、このまま円満に依頼終了して静雄&臨也とお別れできるとは思えないので、これからどうなるか楽しみです。

年の瀬で寒い日が続いていますが、何卒お体に気を付けて無理のないペースでのんびり更新を頑張ってください…!

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お久しぶりです。生きてます。

ブログのIDとパスを紛失したところに、SSデータが詰まったUSBが水没して泣きっ面に蜂状態でしたが、USBが復活できたうえにタブレットにメモってあったパスを発見し、やっとログインが叶いました。

水没したUSBは、自宅にあった無水エタノールに数日漬け込んだ後で乾燥させたところ蘇りました。
インターネットの集合知って凄いですね。ネットは広大だわ・・・・・・。

USBの書きかけSSは進捗八割ってところなので、今月中にはメガテンが更新できるはずです。
上司の命令により、8月中に飛び石で夏休みを取る予定ですから、時間は作れます。
問題は体力。頑張ります。

ひとまず、近況報告でした。

【2017/08/01 23:04】 | 日記
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おかえりなさい!無事のお帰り、本当によかった。


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おかえりなさい!ご無事で何よりです。
楽しみにしています~。


ご無事何よりです!
久々にいろいろ読み返しました〜やっぱり面白い!
ハボックさんに泣きそうになりました。年かなぁ
素敵な時間をありがとうございました!

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